マーターポートの基礎知識その1

このマーターポートの特設サイトを開設してから
約2ヶ月が経ちました。

おかげさまで連日、マーターポート3D撮影に関する
多数のお問い合わせをいただいており日々感謝しております。

そこで今回は、マーターポートのなかでも特にお客様が疑問に感じることや、お問い合わせの際にご質問されることなど、マーターポートの基礎知識について記載したいと思います。

[マーターポートの納品形式って?]

一番多く寄せられるのがこのご質問です。
実際にこのサイト内の「撮影料金」の項目にもあるのですが、

※納品形式は編集済み3DVRコンテンツURLの
発行となります。

と記載しています(これだけでは良く分かりませんよね)。

例えば、↓この3Dコンテンツも含め、
https://my.matterport.com/show/?m=vHUowLwpEPS

マーターポートによる3Dコンテンツはすべて
「https://my.matterport.com/~」のURLで始まる

クラウド型Webコンテンツを
納品データとさせていただいております。

ブラウザ左上のURLのコンテンツが納品形式となります

では、なぜmy.matterport.comからはじまる
特定のURLだけなのか?
他のホスティングサーバーにアップロードはできないのか?
はたまた、データ納品はできないのか?
…という疑問が上がるかと思います。

そこで今回はその疑問を解消していただくために、マーターポートの大まかな工程について分かりやすくご紹介したいと思います。

[マーターポートの工程]

1. 3Dカメラを用意します。

おなじみの箱型カメラ、Matterport Pro2 3D Cameraを用意します。実はこれ以外の機種(かなり限られていますが)でも撮影は可能ですが、現時点ではこのカメラが最も撮影クオリティが高いため、この機材を使用しています。

2. iPadなどのデバイスを使って撮影します。

マーターポートの3D撮影は、カメラ本体での撮影はできないのでiPadやiPhoneのデバイスを使って遠隔操作で撮影を行います。撮影中はカメラが360°回転しながらスキャンするので、撮影者などの人物が写り込まないよう配慮が必要です。

3. 撮影が終わったら編集を行います。

ここで行う編集は、ドールハウス(3D立体表示)を見栄え良くするための切り取りツールなど、撮影データの根幹的な部分の編集が可能です。なお、この時点ではまだiPadなど撮影デバイス内でしかデータ確認ができません。また、撮った写真自体の色味や余計な物体の削除などの編集もできません。

4. マーターポート公式サーバーへアップロードします。

公式サーバーという表現は少し語弊があるかもしれませんが、マーターポート社が運営するマーターポートの公式プラットフォームへ撮影データをアップロードします。なお、この時点で撮影した写真が自動で3D化されます(ここがマーターポートの凄いところ!)。

5. マーターポートの管理画面へアクセスします。

アップロード完了後、マーターポート社が提供する公式プラットフォームの管理画面へログインします。なお、ここで「https://my.matterport.com/~」のURLが生成・発行されます。

6. アップロードしたデータを再度編集します。

画面はスキャンポイントの表示/非表示の編集画面

ここでの編集は「コンテンツのタイトル表記設定」「公開方法の設定」「スタート地点の設定」「スキャンポイントの表示・非表示」「マータータグの設定」など(他にも色々あります)を行います。

7. マータータグの設定を行います(※ご希望に応じて)。

アップロード後で少々時間がかかるのが、マータータグ、つまりコンテンツ(ポイント・画像・リンク)埋込み作業です。ご提供いただくテキスト、データを指定の場所に設定していきます。
※マータータグの設定についてはこちらの記事もご参照ください。

8. 公開・納品。

ここで納品となります。納品は、公式プラットフォームにアップロードして生成された「https://my.matterport.com/~」のURLをご提示する形となります。

※現時点(2020年8月)ではデータ納品などは行っておりません。
BIMモデルとのデータ変換や、ゲームエンジンUnityと連携したデータ変換もできなくはないのですが、現時点ではお受けしておりません。



マーターポート3Dカメラコンテンツ作成の
工程については以上になります。

この工程を踏まえて、納品データがURLである理由が
少しお分かりになったかと思います。

すなわちマーターポート3Dコンテンツは、
現時点ではマーターポート社が用意する、
公式プラットフォームに依存した

Webコンテンツであるためです。

ただ、将来的には、独自コンテンツとして
別のサーバーにデータをアップロードして閲覧できたり、
3Dコンテンツ内に別のソフトで作成したアバターを置いて
アバターが歩きながらウォークスルーできたりと、
より自由度に優れた機能拡張が実現されるかもしれません。
実際に今も、マーターポートは日々進化し続けているので
今後の新たな展開に期待したいです。